証券会社国内大手のサイゴン証券[SSI]は4日、会社設立12周年を記念する活動の一環として、各社員に12キロのコメを支給すると発表した。賞与として、生活必需品などの現物支給が盛んに行われていた計画経済の時代を思い起こさせると、市場関係者の間で話題になっている。
これについては、株式市場が長期に亘り低迷を続けている中、業績が上がらなかったため、正月の賞与として現金の代わりに支給するのではないか、と疑問視する声も上がっている。
これに対して、SSIのグエン・ズイ・フン会長は、「従業員に支給するコメは当社のパートナーである中央種苗株式会社[NSC]から贈られたものであり、正月の賞与として支給するわけではない」と強調した。
なお、証券会社が正月の賞与としてコメを支給する事例は過去にも散見される。最近では2009年の正月に、チョロン証券株式会社が賞与としてコメ30キロを社員に支給している。軟調な相場が続く中で、証券会社の今年の賞与は低い水準になることが予想されている。